2019年11月9日土曜日

60の手習い 危険物取扱者の試験を受ける

資格を取らなくては!
仕事上で必要になり、危険物取扱者の試験を受けることになった。
乙種4類という、危険物取扱者の中でも最も受験者数が多いというポピュラーな資格である。ガソリンスタンドや灯油の配達、ビル管理など、その資格が必要な職場はかなり広範囲。
受験体験記はネット上にもいっぱいあり、今更の感もあるが、記憶力が相当あやしい状態での受験なので、あえて書いてみた。

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前述のように危険物取扱者の中でもポピュラーなだけあって、合格率も30〜40%とそれほど難関でもないようだ。さて、どうやって勉強するのか。ちなみに最も近い受験日まであと2ヶ月ちょっと。とはいえ仕事をしながらだと、勉強の時間も限られるので、うかうかはしていられない。
まずはネット上にある体験記をいくつか見てみて、勉強のための本を買うところから始める。本もまた様々出ているので、どれがいいのか迷うところ。あとで聞いたところによると、全く本を買わずに、スマホのアプリ(有償)だけで合格したという強者もいて、基礎知識の違いがあるとはいえ勉強の仕方も様々。

本を買う
危険物の試験は問題を持ち帰ることができないので、資格試験では定石の「過去問題集」というものはない。体験記にはおすすめ教材も書かれているが、まずは近くの本屋さんで探してみる。目標としたのは、解説と問題が一緒になっているもの。解説本だと、あまりに勉強範囲が広くなるので、重要ポイントがボケるのではと考え、また問題集だけだと、わからないところを勉強するのに、結局解説本が必要になるだろうということでの選択。
時間があってお金をかけてじっくり取り組みたい人は両方買ってもいいだろうが、こんなに覚えなきゃならないの、と始めからうんざりするのもうまくない。

本屋さんで探しても、あまり選択肢がなく、結局買ったのはこの本。これは解説本「速習レッスン」とペアで勉強する前提の、解説付き予想問題集だが、解説もそこそこあるので、当初の目的には合っていたようだ。ただわからないところはネット上で調べたりする必要はあるし、範囲をかなり絞っているため、これだけ勉強すればOKとは言い難い。特に「基礎的な物理学および化学」は、この本では範囲が絞られており、これを勉強した上でもっと広範囲に勉強する必要があると感じた。


ネット上に講座も多くあるが、本を買うメリットの一つは確実性。ネット上には異なった回答例があってどちらが正しいのか迷うケースもあった。その時でも本に書いてあることが正しいと自信が持てるのがいい。(出版後の法改正や正誤表も出版社のホームページでフォローされている。)

勉強(暗記)をする
勉強の仕方は、これまで資格試験を受けてきた経験を活かし、問題カードを作る方法で進めた。60の手習いとはいえ、これまでの経験や知識から簡単にわかる問題も多い。問題のうち、わからないものをB6版(またはA5版)カードに書いて、その裏に回答を書く。試験は5択だが、このカードは筆記式にして自分なりの問題を作って、裏に回答を書いた。わからなかったり、間違った問題には印を付けて、繰り返し解いていく。一度わかった問題でも、時間をおいてまたやってみる。こういったやり方で勉強していった。
このカードは結局120枚ほど作った。



今ではスマホがあるので、このカードを持ち歩かなくても、スマホで勉強ができる。無料の暗記用アプリがいくつか出ているが、作った問題カードに合うアプリとなるとあまりなく、アプリを一生懸命探すのも本末転倒になりかねないので、適当なところで「暗記ドリルメーカー」というアプリを使った。
これは赤い透明プラスチック板で回答を隠して勉強するタイプのスマホ版で、問題は手入力の他、写真で撮ることもできるため、参考書や、問題カードを写真に撮り、回答部分を隠して勉強ができる。単語カードを自分で作って、持ち歩いて覚える感覚。
ガソリンや軽油、灯油の引火点、発火点、沸点などはまさに暗記するしかないが、暗記物は時間をかけるというより、少しの時間でちょこちょこ何回もやったほうが覚えるので、これは非常に役に立つ。今回の目的で使うにはもう少し機能がほしいところだが、とりあえずは使える。

暗記ドリルメーカーの画面例(問題カードを撮影)
自分で作った問題と回答を写真に撮り、答えを赤く隠して問題を解く。
赤をタップすると半透明になり答えが見える。
カードは表が問題、裏が回答として作っているので、このように1枚の写真に撮るには工夫が必要。

本を撮影して問題を作ることもできる
右の半透明の赤は、タップして答えを見ているところ。


実力を試す
1ヶ月余で本の内容がほぼわかってきたが、思ったより範囲が狭いなという印象。この辺で本の後半についている予想問題や、いくつか出ている問題集アプリで実力の程を試してみる。
ここで本に書いてある範囲以外の問題が結構あることがわかったり、覚えていたはずのことも、質問の内容を変えるとわからなくなったりすることに気づき、覚える範囲を広げたり、覚えていた内容を再確認したりといったことをやった。
1問1答では条件反射で回答を覚えてしまうケースが出てきて、問題をちょっとひねるとわからなくなることが、この時点で判明してくる。
特に「基礎的な物理学および化学」については、これまで勉強してきた範囲が狭すぎることに気づき、消防試験研究センターのホームページにある「過去に出題された問題」を解いてみたときも、このままでは6割正解はあぶないと思った。
その後問題集アプリや、ネット上の勉強サイトを参考に、範囲を広げて勉強したつもりだが、実際の試験では聞いたこともない物質の問題が結構あり、つくづく、「基礎的な物理学および化学」は広く浅くやらないと不安が残ると感じた。(満点を取る必要はないにしろ)

勉強のポイント(?)
いわゆる資格試験なので、落とすための試験ではないと信じ、必要な知識さえあれば合格するのだという信念で臨んだ。なので、例えば「以下」と「未満」の間違いがポイントとなるような重箱の角をつつくような設問はたぶんなかろうと思うし、聞いたことのない化学物質が出てきても、4類の危険物は基本的に水より軽く、蒸気は空気より重く、水には溶けにくいということを前提に考えれば良いのではないか、と思う。
もちろん、多くの危険物の引火点や発火点、沸点、燃焼範囲まですべて記憶できればそれにこしたことはないが、まずは基本的危険物のみを覚えて、余裕があれば他も、という順番でよいのではないか。

記憶力が怪しくなっているので、ごろ合わせなどの記憶法や、(やみくもに暗記するのではなく)系統だった記憶法などもネット上では紹介されているので、極力省力化した方法を取らないと暗記はできない。自分なりの理屈付けによる暗記も効果的。過去の経験や知識も総動員する。
指定数量を覚えるのに、会社の屋内軽油タンクは950Lだったことがわかっていれば、第2石油類の指定数量が1000Lでそれ以下にしていたんだな、と覚えられる。こういった経験を生かすこともポイント。
また、忘却曲線を参考にするまでもなく、最初は短かい間隔で同じ問題をやり、覚えたら少し長い時間たってやり、忘れそうな頃にまたやってみることで長期記憶の領域に刷り込むことができる。集中的にやるのではなく、時間をおいてちょこちょこやることが大事。なのでスマホのアプリは助かる。

記憶力アップのためのサプリメントも試してみてもいいかもしれない。この手のものは値段が高い印象があるかもしれないが、プライベートブランドでは結構安いものもあるので、ダメもとで飲んでみてはいかが。
1000円以下で買える

さて結果は
多くの高校生もいる中で試験を受けた結果だが、結構初めて見る問題も多く、確実に大丈夫という自信はない。ぎりぎりセーフかなという印象。

後日少し早めに結果が送られてきた。結果は合格!
各分野の正答率も書かれていて、法令が86%だったので15問中2問不正解。物理・化学、性質・消火は100%でこれは意外な結果。試験直後の印象から考えると、まぐれ当たりもあると思っている。
法令の不正解のうち、1問は確実に間違ったことが分かっているが、後の1問はよく覚えていない。まあこの程度の記憶力ということ。
ともあれ合格して仕事上も一安心。

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